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カテゴリー別アーカイブ: オバケ4トン

オバケ4トン等車両に関わる投稿で利用

運転しやすくなったおばけ4トン②

今回は前回の続きになります。
簡単に、おばけ4トンの特徴的な構造をご紹介します。

  1. おばけ4トンは、中型車に分類され、2軸の構造である。

  2. おばけ4トンは大型トラックと同じ長さである。

  3. 長さは大型車と一緒だが、幅は中型車である。

上記の特徴的な構造と前回の『大型トラックの3軸と4軸のメリット・デメリット』を参考にお読みください。

 『かつてのおばけ4トン』

①異常に長いオーバーハング

まずは、こちらの写真をご覧ください。

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(*過去の弊社所有車両の横からの写真がなく、ネット上より無料の素材を載せました。)

以前のブログでご紹介した『4代目レンジャー(クルージング・ライジング・スペース)』が登場するまでは、超々ロング対応のフレームシャーシはラインナップされておらず、おばけ4トンを製作するには、フレームシャーシ延長改造が必要でした。

おばけ4トンは大型トラックと同じ長さです。つまり当時は中型車を無理矢理大型車の長さに引き伸ばしたと思ってください。改造によるにフレーム延長は、既存のシャーシ後方にフレームを継ぎ足すため、ホイールベースに比べ後方の荷台が異常に長くなる形状となりました。

これにより、内輪差は小さいが後輪の後ろにはみ出した部分が長く

『オーバーハングによる事故(ケツ振り)』

が起きやすい形状でした。

ホイールベースが短いため、車体のわりに小回りは利きましたが、それ以上に交差点や狭い道ではオーバーハング事故に気を付けなくてはならず、非常に運転が難し車両であったことは間違いありません。

 ②短すぎるホイールベース

上記で記述した通り、かつてのおばけ4トンは中型車を無理矢理大型車の長さにまで引き伸ばしたことにより、車体の長さは大型車と一緒だがホイールベースは中型車(4t車ベース)という非常にアンバランスな車両になりました。もちろんタイヤは4t車と同じです。

これにより、縦揺れにも横揺れにも非常に弱い車両でした。単純に土台が狭ければ上方部は安定しないのは当然ですよね。

さらに『異常に長いオーバーハング』と相まって、急な上り坂で車体後部が突っかかり…いわゆる『尻もちをつく』状態になり…現場の坂道を登れずエンコしてしまう事例が度々あったようです。時には、無理矢理突破しようとして、延長したフレームが曲がった事もあったとか。(無理矢理ってところが時代を感じます。)

③幌車特有の横風への弱さ

これまで述べてきたように、当時のおばけ4トンは非常にバランスの悪い車両でした。

更にその不安定差に拍車をかけていたのが、荷台の殆どが『幌車』だった点です。

現在ではほとんどの車両がバン車になり、幌車の目にする機会は減りました。しかし当時の支流は幌車全盛期で、弊社所有の車両もすべて幌車でした。理由としては安価で、修理が容易く、現代の様な軽くて丈夫なバンボディーがなかった為と推測されます。

では、なぜ幌車がバランスの悪さに拍車をかけたのか。それは『幌』の特性にありました。皆さん、ヨットのマストを想像してみてください。ヨットはマストに風を受けて推進力を得ますよね。マストは布状の素材でできており、それに風を受ける仕組みです。あれ、マストの素材ってなにかと似ていませんか?そうです『幌』です。つまり、『マスト』=『幌』なのです。幌車は荷台上部を『幌』で覆っているため、横風をまともに受けることになりなります。台風の時などは、車体を左右に揺さぶられながら運行したこともありました。

 

現在のおばけ4トン

ここからは、現在のおばけ4トンについてお話します。はっきり申しまして、過去の車両とは比べ物にならないくらい、バランスのいい車両に仕上がっています。まずは、こちらの写真をご覧ください。

トラック側面写真

まず一目でわかるのが、ホイールベースがかなり長くなりバランスが良くなっています。

さらに、幌車ではなくバン車になっています。この変更がどの様な利点をもたらしたか説明します。

①拡張されたホイールベース

写真で見ていただけた様にホイールベースがかなり長くなっています。過去の車両に比べタイヤ一個分から一個半分後方に配置されています。これにより、車両のバランスがかなり良くなりました。特に横揺れに加え、降雪・凍結時の横滑りにも強くなり良い効果を生じています。同時に、オーバーハングが短くなり『ケツ振り』による事故リスクも改善されています。また、余程の急こう配でない限り、車両後部をする『尻もち事故』なくなりました。現在、国産メーカーでは日野自動車のみがこのベースをラインナップしています。改造しなくてもこのベースで注文できるようになったのも利点と言えます。

②バン車に変更した利点

次にボディーをアルミ製のバン車に変えたことによる利点をお話しします。

これは一言で言って以前より横風に強くなった点が挙げられます。『幌車特有の横風の弱さ』でもお話しした通り、おばけ4トンは非常に横風に弱い車両でした。しかし、アルミバンに変更し、マストの様に風を受けていた幌を廃止したことにより、幌車より、かなり横風に強くなりました。もちろん4トン車の中でも非常に車高の高い車両を利用しているため、強風の脅威は変わりませんが、荷主のご理解のもと台風時は運行を見合わせる等の対応を取らせてもらうことにより、横風による事故は起こしておりません。また、幌車とバン車ではさほど荷台の重量に変化がなかったことも導入のきっかけになました。

③その他の改善点

最後にその他の改善点についてお話します。これは弊社に限ったことではありませんが、トラックメーカーによるハード面の進歩です。ご存じの通り、運転サポートシステムの発展はめざましく、一部環境下では自動運転なども現実化しております。その波はトラック業界にも及んでおり、車両の積極的な入れ替えにより運転サポートシステムの恩恵を受けています。また、マニュアルシフトからセミオートマシフトに変更したことにより、ドライバーの運転時負担軽減なども積極的に進めいます。

後外せないのが、メーカーといそのボディーさんの弊社の車両の欠点を少しでも改善しようとしてくれた働きも忘れてはいけませんね。

 まとめ

この様に、『おばけ4トンは大型車より運転が難しい…』というのは過去イメージです、現在では、非常にバランスのいい車両に仕上がっており、現在でも日々改善点を模索しています。今では『運転しやすいおばけ4トン』と胸を張って言えるほどです。

是非とも『おばけ4トンは大型車より運転が難しい…』とおっしゃる方が居ましたら、現在は『おばけ4トンは運転しやすい車両』だとお伝えください。

長くなりましたが、最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

運転しやすくなったおばけ4トン①

皆さんこんにちは。前回の投稿より間隔が空いてしまい申し訳ありません。
さて今回は、『運転しやすくなったおばけ4トン』についてお話いたします。

 

弊社で人材募集をかけた際、面接時によくある質問で、『おばけ4トンって大型車より運転が難しいと聞きますが…』という質問があります。

中型車(一昔前は普通免許で運転できた)が大型車より運転が難しい?

この様なイメージはどこからくるのでしょうか。

ズバリお答えしますと、『昔の車両イメージが反映されている』ことが原因です。

 

この疑問の前段階の知識として『トラック』と申しましてもいろいろな種類があります。

これは、荷物の重量や大きさ、荷物の特徴・性質、配送配達先の環境により使い分けているためです。

ここではまず、比較対象として大型車の3軸と4軸の車両について軽くお話いたします。

大型車の3軸と4軸の違いは車両を横から見た際のタイヤの数です。

 

3軸は、前輪1後輪2です。(前輪2後輪1も有りです)

3軸トラックのイラスト

標準的な大型トラックで、長距離に向いていると言われています。

メリットは、タイヤが大きく悪路の衝撃を吸収し縦揺れに強く、前輪1軸タイプの場合、ホイールベースが短く小回りが利くため交差点等で操作性が高いことです。
タイヤの摩耗、使用本数の面でコストパフォーマンスが良いと言われます。

デメリットは、3軸は4軸よりタイヤが大きいため荷台が高くなり、天井までのスペースが狭くなるため積載量が減ってまうことです。

 

4軸は、前輪2後輪2です。

4軸トラックのイラスト

タイヤが小さい分荷台を広くとることができます。

メリットは重心が低く安定性があり横揺れにも強いため、広い荷台に多くの荷物を積んでもバランスを崩すことが少ないことです。

デメリットは、使用するタイヤの本数が多いためコストが高くなるのと、タイヤが小さいため路面の段差を吸収しにくいことです。

 

この様に比較対象の大型車の『軸』に注目してみるとメリット・デメリットがご理解いただけましたでしょうか。

これを踏まえ、弊社のおばけ4トンの特徴と照らし合わせ『おばけ4トンって大型車より運転が難しいと聞きますが…』について説明します。

 

次回は、運転しにくいと言われる『おばけ4トンのイメージ』と『実際のおばけ4トン』についてお話致します。

新車が完成するまで‼その1

こんにちは。

今回は予定を変更して、『新車が完成するまで‼その1』をお送りします。

短い内容ですが読んでください

 

弊社のトラック『バケ四』は日野自動車より、基本ベースのシャーシが納品後、山形県にある『いそのボデーさん』により仮装が施されます。

今回は、グループ会社の(有)一乗運輸で発注した新車製作中の写真が手に入りましたので、トラックが完成するまでの過程をごご覧ください。

① シャーシの塗装

シャーシ1

上の写真はシャーシを下駄に乗せて赤く塗装を施したところです。

シャーシを赤く塗装するのは冬場の融雪剤による錆止め効果と、そして何よりもカッコイイからです。バンパーの隙間や、グリルの隙間から赤いシャーシの『チラ見へ』は見栄えがグーte01.gif。トラックの『見えない部分のオシャレ』といったところです。

シャーシ2

赤く塗られたシャーシにトラックのキャビン(塗装前)が付きました…トラックというよりは『魚の骨』の様に見えるのは私だけでしょうかhone.gif

 

② 箱の組み立て

箱1

箱2

上記の写真は、ボディーの組み立て作業の様子です。

一昔前(10年)までは弊社のトラックは幌車(オープントップ)でしたが、耐久性や部材の軽量化のため、現在では外枠のほとんどはアルミ製の「バン型」になっています。

驚くべきことに、単純なボディーの重さだけだと、幌車よりバン車の方が軽いんです。

信じられますか!?

今回は、かなり短いブログになって申し訳ありません。

次回は続きとして、『新車が完成するまで‼その2』をお届けできたらと思っています。

また読んでください。

代表 片平

日野の4代目レンジャーのご紹介

【ボディー(荷台)へのこだわり】

 

日野の4代目レンジャー『クルージング・ライジング・スペース』。

1989~2001年まで生産されていたシリーズです。現在でもこのシリーズはたまに見かけますねicon_biggrin.gif

このレンジャーの特徴といえば、平成元年と平成6年の排ガス規制適合エンジンを4トン車ではいち早く搭載したことや、日野のエンブレムが、ウイングマークから現在の『H』に変更になったのが印象的でした。

また、現在では一般的になっている『ABS』が途中から追加装備されたのもこのシリーズでした。特にエンブレムの変更は当時のドライバー間でも賛否が分かれるところで、後期のスペースレンジャーに、カミオンで探したり、中古部品屋で手に入れたウイングマークのエンブレムを敢えて取り付けているドライバーがいた事が思い出されます。

そんな4代目レンジャーのボディーは、延長改造ではなく、超々ロングボディーがオープションラインナップされ、シャーシ自体の強度が上がったのと、当時の流行を受けて、いろいろと様変わりしました(ボディーの写真が残っていません、文章だけですがご了承ください)。

 

そして何より、とある山形のボディーのメーカーさんとの運命的な出会いがありました。

車両202202③ 車両202202④

 

 

①クルージング・ライジングレンジャーと鱗観音・鱗バンパー

弊社のクルージングレンジャーと言えばこの仕様になります。

荷台の形状はオープントップ(幌車)で荷台の扉とバンパーに当時流行っていた鱗観音と一枚板の鱗バンパーを採用しました。現在ではあまり見かけなくなりましたが、当時は手軽に『デコトラの雰囲気』が味わえるという理由で、結構流行ったと聞いています。この仕様の最後の一台は、11年前まで地場配達専用車両として活躍してくれていましたが、残念なことに東日本大震災の折に被災しています(ドライバーは無事でしたicon_razz.gif)。

車両津波213 車両津波212 車両津波211

 

 

②スペースレンジャーとステンレス観音と極太角バンパー

スペースレンジャーからは『鱗』から一変し、ステンレス観音と極太角バンパーが採用されます。オープントップはそのままに、観音はステンレス(鏡面使用)を採用しました。

バンパーもホイールベースの延長が可能になったのを受けて、角の極太ステンレスバンパー(二連)に変更しました。このバンパーの採用に当たっては、『強風に弱い』というバケ四の弱点克服のために、『下方面にウエイトを配置する』という意味合いがありました。

そして何よりも『かっこいい!』んです‼。

角の極太ステンレスバンパー(二連)は車体とのバランスが非常によく、また、ピカピカに磨くと更にその良さが引き立つため、当時のドライバー達は運行の合間によく磨いていましたicon_biggrin.gif

 

③いそのボデーさんとの出会い

……………まで執筆するつもりでおりましたが、次回に執筆致しますicon_wink.gif

 

文章中にも話に上りましたが、東日本大震災から11年の歳月が流れました。

まずは、東日本大震災で犠牲になられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げますと共に、被災された皆様に心中より御見舞い申し上げます。

当時弊社でも2台の車両が津波により流されました。幸いなことに、両車両のドライバー含め全員が怪我をすることもなく無事だったことは不幸中の幸いだったと思っています。

 

あの悲惨な現状を目の当たりにし、心から絶望しました。

しかしながら、11年という月日は、当時の記憶を少しずつ薄めていました。

そんな矢先、今月16日に発生した福島県沖を震源とする地震は、当時の悲惨で残酷な記憶を呼び覚ますものとなりました。

幸いなことに今回も人的被害ゼロ、物的被害軽微、2,3日の断水で済みましたが、『人があらがう事のできない自然災害は身近に潜んでいる。』そう感じずにはいられませんでした。

どうか皆様も『自然災害は身近に潜んでいる。』ということを忘れずに生活してください。そして、いざという時のために『緊急時の備え』をしっかりとしてください。

お願いします。

最後に今回の地震で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますと共に、被災された皆様に心中より御見舞い申し上げます。

一乗梱包運輸株式会社 代表取締役 片平秀也

 

 

次回は、信頼と実績のいそのボデーさん紹介です。
日本一の仮装メーカーさんだと思っています。よろしかったらまた読んでくださいicon_biggrin.gif

弊社のおばけ4トンへのこだわり②

1.メッキ仮装のきっかけ

※今回の『』には一部方言が含まれます。

昨今、どこの運送会社さんも自社のオリジナリティーを大切にしつつ、『走る広告塔』として、自社トラックの製作には力を入れています。

キャビンの色やメッキ仮装、ボディーへの看板入れetc…。

弊社のバケ4のキャビンもオリジナルカラーと純正品のフルメッキで仮装しております。ドライバーの中には、自分でメッキパーツやオリジナル行燈(あんどん)を購入し取り付けている者もいます⦅もちろん『デコトラ』の様なパーツの取り付けは禁止し、個人的にはデコトラ嫌いじゃないですよicon_smile.gif、ただ、商業車ですから(;^_^A) ⦆。

車両202203④車両202203③

 

その歴史は日野3代目レンジャー(通称、風のレンジャー)の時代にまで遡ります。

そこには、あるドライバーの現在では考えられない行動がきっかけとなったお話がありました。

続きを読む

弊社のおばけ4トンへのこだわり①

今回から、弊社所有の“おばけ4トン”(バケ4表記)の歴史やこだわりについて

解説させていただきます。読んでいただけると嬉しいです。icon_biggrin.gif

弊社のバケ4の歴史

弊社のバケ4の歴史は、40年前、先代が現在の荷主様より独立し、専属で荷物(発砲スチロール製品)を運送し始めたところまで遡ります。

独立当初は払い下げの日野・レンジャー (2代目)や三菱を使用していました。
残念ながら当時の写真は残っていません。

当時を知る運転手に話を聞きますと、標準4t車のホイールベースのまま荷台拡張のため、シャーシを強引に延長しており『リヤオーバーハング』が大変長く、俗に言う『ケツを振る』トラックの代表格だったようです。

また、規格(荷台の大きさ)もばらばらで、中には、キャビンの上に荷台がせり出した車両もあったようです(;^_^。

もちろん、パワステやパワーウインドウなどの装備はなく、シフトトノブも車体に直接付いており、運転には相当の技量を必要としました。

このような背景と、その奇抜な風貌から『バケ4の運転は難しい』というイメージが定着していった様です。(←今はそんなことありませんicon_biggrin.gif、心配しないでくださいね)

車両202202①

車両202202②

弊社初のオリジナル バケ4

その後、先代が『有限会社 一乗梱包運輸』を起業し、弊社初のオリジナル バケ4が導入されます。

オリジナルと言っても、当時の同業トラックを参考に、キャビンの色やメッキ仮装、ボディー仮装をし、新車で導入しただけです。しかし、現在に至るまでのこだわりがあちらこちら見られますので、敢えてこのような表現に致しました。

メインとなったベース車体は日野3代目レンジャー(通称、風のレンジャー)でした。

当時のスペック等はベテラン運転手たちもあまり覚えておらず詳しくはわかりませんでしたが、数回のマイナーチェンジ後ヘッドライトが四角くなり外観は『ナウい』と感じたそうです。

同時にメッキ仮装や現在でも使用しているキャビンの色もこの時に決定しました。

しかし前述したように、荷台延長によるリヤオーバーハングの問題は解決しておらず、『ケツを振る』トラックのままでした。同時に、シャーシ延長をしたのはいいものの、延長した部分の強度等にも問題があったようです。

 

次回は、『なぜ、メッキ仮装をし始めたのか』『なぜ、キャビンを現在の色(スカイブルー)にしたのか』を解説したいと思います。興味があれば、また次回も読んでください。

 

追伸、現在のバケ4の操作性は飛躍的に向上し、実際弊社の従業員の半分以上は、『運転手未経験者』です。

興味がありましたら、ぜひ応募フォームまで。

“オバケ”と呼ばれるトラック、その正体とは!?

当社のWebページを「オバケ4トン」で検索して訪れてくる方が多いようです。

“オバケ”…? なんだか穏やかではありませんね(^^;

そうです、当社の主力トラックは、通称「オバケ4トン」(略して「バケ4」)と呼ばれるものです。

トラックには小型、中型、大型というサイズがありますが、「オバケ4トン」は中型のカテゴリーに含まれます。「オバケ4トン」の特徴は、ベースとなる車両やタイヤは4トントラックなのに、全長が異様に長いこと。
どのぐらいの長さかというと、道路交通法ギリギリの12メートルあります。

12メートルというと、大型の10トン車と同じ長さです。

荷台だけでも9.6メートルあり、これも大型トラックと変わりません。

トラック側面写真

このように「オバケ4トン」は、全体の大きさは大型トラックと同等ですが、4トンベースなので後輪から後ろの部分のはみだしが非常に長く、「まるで化け物のようだ」という印象を与えることから、トラックドライバーの間でこんな呼ばれ方をするようになったとか…?

なるほど、“オバケ”という呼称には、そんな理由があったんですね!

なお、そのほかの呼び名には、「超々ロング」「クンロク(荷台の長さが9.6メートルであることから)」などがあります。

そんな「オバケ4トン」ですが、

車両総重量は8トン未満、最大積載量は5トン未満の車両設計

となっているため、大型トラックのように重量のあるものを運ぶのには適していません。

「オバケ4トン」が運搬するのに向いているのは「比重の軽いもの」
発泡スチロールや紙製品(ティッシュや紙おむつ)、スナック菓子など、かさばるけれど軽いものを運ぶのに重宝します。

つまり「オバケ4トン」は、発泡スチロール製品を専門に輸送する当社に必要不可欠なトラックというわけです。ちなみに当社の輸送製品である発泡スチロールの主力は、魚・野菜箱を中心に、弱電・電化製品の梱包材です。

荷台への発泡スチロール積み込み

「オバケ4トン」のもう一つの大きな特徴、

それは、中型免許でも運転できること!

2022年現在の中型免許か、2007年以前に発行された旧普通免許(8t限定)で運転ができます。大きくても中型に分類される車両なので、当然といえば当然かもしれませんが、非常に汎用性が高いトラックですよね。

「大型免許は持っていないけれども、大きなトラックを乗りこなしてみたい!」

という方は、ぜひ当社で「オバケ4トン」のドライバーを目指してみませんか?
もちろん、未経験者でも免許取得まで当社がやさしく指導し、資格取得のための補助も支給します!詳しくははこちらまで⇒ドライバー募集ページ